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21世紀教育再生ー認識のParadigm shiftを通してー

日本から始まるIT以降の新経済・新教育

教育(Education)×経済(Economics)=Edunomicsが必要な理由①

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毎日の生活の中で、

皆さんの心に強く影響を与えているもの、

それにはどんなものがありますか?

 

仕事?恋人?家族?給料?情報?AI?

 

人の心というものは、その「時代の環境」に大きく左右されるものですね。

特に、子どもの心を一番育む環境は、両親という「家庭環境」ですが、どんな家庭のご両親でも、その心は、個人ではコントロール不可能な「時代の社会状況・経済状況」に強く影響を受けています。

バブル全盛期の経営者やサラリーマン、主婦の心と、バブル崩壊後の心の状態は日本の中で大きく変わりましたね。

お金に対する不安やストレス、他人への不信恐怖、将来への不安など、今の時代は日本だけでなく、世界各国で生きる多くの人が、「お金がなければ生きていけない」という「お金の恐怖」に強く心が影響受けたり、支配されたりしている状況ではないでしょうか。

 

以前、私自身、小学校の教師をしていた現場では、子どもたちだけでなく、現代の様々な心の問題を経験しました。

旦那のDVから住所を隠して逃げてこられたお母さん。若くして突然死されたお父さんがきっかけで心が不安定になったお子さん、など、ほんの一例ですが、他にもあまりに悲しくてここでは書ききれないくらい問題に出会いました。

子どもの可能性を伸ばすには、学校の範囲を超え、もっと大きな視野で心を育む取り組みが必要だということを、教師になって1年目で突き付けら、これまでの甘い自分の考えを全て崩さないといけない、きっかけになりました。

 

現在は、心の問題を根本から解決する教育「認識技術」に取り組んでいて、大阪へ来て、8ヶ月が経とうとしています。大阪の暮らしは初めてで、空いた時間に、関西の教育や経済について地元の方々から現状を聞く機会を作ってきました。

これは関西に限ったことではないのですが、リーマンショック以降の経済の下降と停滞、失業率の増加、自治体の社会保障の支出増加、など、大阪府市も厳しい現実の課題を見ることができます。

 

世界全体は大きく分けて資本主義と共産主義の2つのイデオロギーが対立する構造ではありますが、私たちのライフスタイルをつくる日本経済は、アメリカ中心のグローバル経済のプレートの上に乗って日々変動しています。実物経済から金融経済と資本主義を発展させたアメリカ。しかし、今、金融資本主義システムの崩壊の危機に直面していますね。

 

アメリカの金融資本主義がもし没落してしまったら、世界や日本はどのような混乱に陥るのでしょうか。世界の基軸通貨を持つ国の中心の機能が崩れることで、周辺各国は連鎖的に崩壊していきます。

この危機を突破する道には何が必要なのか、未来の子どもたちの為に真剣に考えている方も多いかと思います。

 

今まさに、これまでのアメリカ中心の金融資本主義のモデルに限界がきているタイミングであり、これから、資本主義の本質・理想・精神・哲学を根本から革新する新しい資本主義のモデル、新しい成長エンジンの代案が、世界のどこからから必要になる時だ、というタイミングだと実感しています。

 

そんな、新しい資本主義の代案として、

人間の心の豊かさと物の豊かさが同時にどちらもバランス良く進化させる経済システムが必要であり、それには、教育と経済が融合した

Edunomics(エデュノミクス)が、日本から始まることが必要である、ということを認識技術(観術)では提唱しています。

 

新しい資本主義システム、新成長エンジンでもある、Edunomicsとは何か、なぜ必要なのか、そして、世界の中でも、なぜ日本から必要なのか、という理由を、まずは自分の中で整理するために、これから何回かに分けてまとめてみようと思います。

 

まず、最初に、みなさんと考えたいのは、

資本主義の本質とは何なのか」ということです。

 

資本主義を一言で定義するのは、難しく辞書によっても表現が違います。

 

資本主義:

商品経済の広範な発達を前提に、労働者を雇い入れた資本家による利潤の追求を原動力として動く経済体制。資本家が生産手段を私有し、労働力以外に売る物をもたぬ労働者の労働力を商品として買い、労賃部分を上回る価値をもつ商品を生産して利潤を得る経済。封建制に次ぎ現れた経済体制で、産業革命によって確立された。(三省堂

 

資本主義:

資本主義という言葉は,社会主義とか封建制とかの言葉と同じように,一つの社会,国家における経済のしくみ,すなわち経済体制(経済システム)の特徴をいいあらわす言葉である。旧ソ連の経済とアメリカの経済は,同じように高度に工業化した経済であるが,経済取引の方法や企業と政府の関係などは大きく異なっていた。前者はふつう社会主義の経済とよばれ,後者は資本主義の経済とよばれて区別される。(世界大百科辞典

 

うーん。文字で読んでもイメージできないと難しいですね。

 資本主義とは、を考える際、古典経済学のアダムスミス「国富論」や、カールマルクスの「資本論」などがよく読まれる本かと思いますし、最近ではピケティの「21世紀の資本論」なども参考になります。

 

私が、ここで紹介したいのは、

ノ・ジェスのまとめた「資本主義の本質8つ」です。

 

資本主義の本質とは

①貨幣とマーケット、キャッシュフローシステムを道具に、人間の理想を現実化させるシステム、理念

②宇宙自然の資源を効率良く分配するシステム

③人間の無限の可能性を引き出し、実現化する最適システム

④貨幣を「ソーシャルブラッド(Social Blood:社会的血液)」化し、社会的多様な出会い、循環、交流をつくり、人間にとって最適な感動パターン、楽しいパターンを開拓できる最適な社会構造に進化発達させるシステム

⑤個人のエゴ意識の持っている不安や競争心理を、成長エンジン化、道具化するシステム

⑥次元上昇した見えない競争状態を活用し、緊張状態を創造するメカニズム

⑦この緊張状態を創造するメカニズムさえも、喜び、気づき、感動を生産するメカニズムに次元上昇させるメカニズム

⑧人間で生きる意味と価値の創造的破壊が持続的に起きる中で、進化発達し続ける剰余発生メカニズム

 

この8つの整理に、集約し、ノさんは、さらにシンプルに次のようにまとめます。

資本主義の究極の本質は、「信頼の仕組み」であり「心の世界」である、と。

 

とてもわかりやすいな、と思います。

本来、資本主義は、「貨幣」を道具とし、「宇宙自然の資源を効率的に分配」し、「人間の理想」や「人間の無限の可能性を引き出し、最適化するシステム」としての血液の役割機能を持っています。

 

つまり

物価が安定し、お金が国民一人一人に、安定的にバランス良く行き渡る健康な循環をおこしていくことが、資本主義の本質から見て、健康な状態いえるでしょう。

 

ですが、血液を回すエンジンが「個人のエゴ意識の持っている不安や競争心理」という目に見えない人間の無意識であり、それが今の資本主義の限界をつくってしまっています。

「人間」とは何かがわからないこれまでの「人間観」では無限の欲望をコントロールできないし、人間の心を、喜び感動へと生産させなければ、本質的な資本主義のシステムを果たせないわけです。

 

実際に、今の世界の現状は、

世界の人口の半数と、なんと62人の資産が同じ、という驚愕的な格差が生まれ、不健康な経済になってしまっています。

 

資本主義の本質から言えば、資本主義を取り入れた国が優先して目指すゴールは、経済の豊かさを通して、結果的に一人一人の心を安定させること、ともいえるのですが、人間の心をコントロールできなくて、システム自体が破綻してしまっています。

 

近年、日本のGDPの伸び悩みや、近隣諸国で言えば中国に負けてしまっていますね。

国の富が増えることGDPが増えること国民の心の豊かさが増えていくこと、と言い換えることもできます。

 

ですが、

システムを成長させるエンジン(人間の意識)が限界なのです。

 

このように、

この危機を突破するためには、

経済を成長させるために「人間の心」も進化させる「教育」が必要不可欠だといえるでしょう。

 

では、次回は、新資本主義システム、新成長エンジンには、どんな要素が必要なのか、具体的な内容を整理していきたいと思います。

 

宮川古都

 

blog.noh-jesu.com